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平成16年産春メロン実績検討会

         並びに平成17年産拡大推進会議


 平成16年8月20日(金)午後3時より志布志湾大黒にて平成16年産春夏メロン実績検討会ならびに平成17年産生産拡大対策会議が開催された。
 始めに竹之内勇朗部会長続いて内村常夫組合長があいさつをしました。
 本年産春夏メロン生産は、定植当初から天候に恵まれ心配していた上痛みの発生もなく順調な活着であった。その後も天候に恵まれ開花・初期肥大と良好で品質良好なメロンの出荷が期待されたが、ネット発生期に一時期天候が崩れ若干の品質低下が見られた。全般的に安定した天候で推移し、大玉果生産可能な栽培条件であったが併せて生育期間(出荷期)も早まり平年からすると一週間程度全身化した。マリオネットについて、作型分散の中でアンデス出荷前の品種として市場性も定着しつつある。本年についてはアンデス同様天候に恵まれ階級もよく、品質も良かったが若干個人間格差が見られ今後、その是正が課題である、アンデスについて定植時期も1月10〜15日がピークで、ゴールデンウィーク前後を見込んだ作付けとなったが、天候に恵まれ(過ぎ?)病害虫の被害もなく順調に生育し、大玉果生産が確認できた一方、後半の気温上昇に伴い一部で萎れの発生もあったが総体的には品質。階級流れ共に良好な年であった。タカミについてはアンデス等の後続またイチゴ後作メロン品種として定着し又、気温の高くなりつつある時期に安定した品質(糖度)で出荷できることから、市場からの引き合いも多い。本年産は高温条件の定植で活着に苦労したが着果良好、病害虫の発生も少なくA品率・階級比率共に改善できた。しかし、量販できる数量が不足し今後の面積拡大が課題であった。
 輸入果実が年々増加する中、国産メロンに対する要求量は安定したものがある。特に近年の安全安心といった消費者ニーズからすると、まだ国産メロンに対する期待は大きいものの、景気低迷により価格も低下している。あおぞらにおいてもここ数年このような傾向から面積は減少しているが、メロンに対しての需要は依然として高く、需要も多く有利販売が期待できる。品種の有利性を生かした、産地作りを目指したい。

第6回いちご部会総会

 平成16年8月24日(木)午後1時30分より農協大会議室にて第6回いちご部会総会が開催されました。
 初めに上村昭郎部会長、続いて内村常夫組合長があいさつをしました。その後協議に入りました。
 3〜5月の低温・乾燥条件の中、親株のランナー発生が例年より1週間程度遅れ、更に鉢上げも同様に遅れました。6月、7月の長雨により、たんそ病が多発し全地区で苗が不足しました。9月の気温が高かったため花芽が5日から7日程度遅れ定植ピークが9月20日以降になりなお、乾燥により活着が悪く生育遅れが発生しました。11月上旬に開花した圃場は、高温のため小玉、奇形果が多発し減収になりました。しかし、全体的に前進化し年内に一番果が出荷できました。1月、2月の気温は、低かったものの天候に恵まれ3月末で、早い圃場は4番果の出荷となり全体的に早進化し増収となりました。春先の高温対策として遮光資材の散布により6月上旬まで出荷を行いました。新品種「さがほのか」栽培の検討を行うために研修視察の実施及び苗の増殖に努め会員全員に親株(全本数2500本)の苗配布を行いました。・施設面では高設栽培を中心に(町全体で高設32名、6213m)面積拡大がはかられハウスの新規及び電照、暖房機、省力防除機の導入がはかられた。部会活動においても、三役、生産委員、販売委員、グループ長を中心に部会規約に基づき、部会相互の意思統一と自主的な組織運営に努めました。
 最近の野菜を取り巻く環境は、経済不況に伴う価格低迷や食生活の多様化、更には輸入野菜(中国、韓国などの)の恒常的入荷等により先行きの不透明となりつつあります。イチゴにおいては、各産地ごとに独自の品種が出てきており品種の構成が全国的に変わりつつあり(東日本女峰、西日本とよのか)、近年東日本では、全体的に「とちおとめ」に変わってきているが、西日本では、福岡が「甘王」、佐賀県「さがほのか」、長崎、熊本「さちのか」にかわり「とよのか」の面積が減少してきている。このような中、部会員・関係機関が一体となり品種の検討と組織の強化をはかると共に、生産・出荷・販売体制の整備を進め、競争力の強い産地の形成に努め、さらには反収並びに品質の向上・安定供給・生産コストの低減をはかり、所得の向上とゆとりあるイチゴ経営の育成を目指します。
 最後に吉村俊弘先生より「さがほのか」品種の特性について演説がありました。


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