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内科的治療

肝細胞がんの内科的治療は、現在、[1]ラジオ波焼灼療法(RFA)、[2]肝動脈塞栓術(TAE)、[3]肝動注化学療法(TAI)に大別されます。

[1]ラジオ波焼灼療法(RFA)

ラジオ波焼灼療法(RFA)は、直径約1.5mmの針を腫瘍内に刺し、先端の電極から熱を発生させ、病巣を凝固・壊死させるものです。一般的に3cm以下、3個以内の肝細胞がんが良い適応となり、良好な成績が得られています。また出血・感染・胆管炎・肝機能障害などの合併症も考えられます。

[2]肝動脈塞栓術(TAE)

肝動脈塞栓術(TAE)は、腫瘍に対し、栄養を供給する血管からリピオドールと呼ばれる油性造影剤と抗がん剤を混ぜた薬を注入し、その後、特殊な物質で血管を詰らせて兵糧攻めにする治療法です。腫瘍の数が多い場合が適応になり、発熱・疼痛・吐き気・肺梗塞・肝機能障害といった合併症が考えられます。

[3]肝動注化学療法(TAI)

肝動注化学療法(TAI)は、抗がん剤を生理食塩水に溶かし、肝臓内に挿入されたカテーテルよりゆっくりと注入する方法です。場合によっては、リザーバーと呼ばれる特殊な管を体内に植え込み、動注を繰り返し行うこともあります。腫瘍に効率よく高濃度に抗がん剤を注入することができます。

[4]その他

その他にエタノール注入療法(PEIT)や全身化学療法(点滴や内服)などがあり、状況に応じて選択されます。


〔当院2007年度の内科的治療件数〕

[1]ラジオ波焼灼療法(RFA)・・・57例

[2]肝動脈塞栓術(TAE)または[3]肝動注化学療法(TAI)・・・360例