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脂肪肝の原因

(1)肥満・過食

余分な栄養摂取は脂肪肝の原因です。図2に見られるように、肥満度(BMI)の増加に伴い、脂肪肝は著しく増加します。脂肪肝の最大の原因は肥満だと考えられています。

(2)偏食・極端なダイエット

脂肪の摂りすぎが脂肪肝の原因と考えられがちですが、それだけではありません。過剰の炭水化物(糖)は肝臓で脂肪に変えられて、脂肪細胞(皮下脂肪や内臓脂肪)に貯められます。このため、炭水化物などの偏食があると、脂肪の合成が増えて、脂肪肝の原因になります。また、肝臓で作られた脂肪が、肝臓から脂肪細胞に運ばれるためには、たんぱく質が必要です。たんぱくが足りないと肝臓から脂肪細胞に運ばれず蓄積し、脂肪肝になります。極端なダイエットはたんぱく代謝の上でいろいろな弊害を引き起こしますが、脂肪肝もそのひとつです。

(3)アルコール

アルコールは代謝の過程で肝臓の脂肪合成を刺激し、中性脂肪が増加します。アルコール性肝障害の最初のステップは脂肪肝です。

また、アルコールの直接の影響のほかにも、食事の摂取量が増えたり、食生活が不規則になることで体重(体脂肪)が増加し、脂肪肝の原因になります。

(4)糖尿病・脂質異常症

(5)その他:一部の薬剤、手術など

▼脂肪肝の発生頻度と身体組成〈肥満度の関係〉(図2)

※BMI(=体重(Kg)÷身長(m)2)は身体組成(やせや肥満)の目安です