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日本では「いびき」をかく人が、約2000万人いるとされ、そのうち「睡眠時無呼吸症候群SAS」の患者さんは約300万人と推定されています。最近では、この病気の認知度も高まりつつありますが、治療をうけている方はまだまだ少ないのが現状です。

ここでは、「SAS」について触れ、病気の早期発見・早期治療のための一助になればと思います。



睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠中の無呼吸や低呼吸により、睡眠が浅くなる・血中の酸素飽和度の低下・昼間の眠気・高血圧をはじめとする生活習慣病を合併しやすくなる病態です。 重症のSASの場合、寿命が短くなることも報告されていて、単なるいびきとは、簡単に片付けられない色々な問題を含んでいます。

●原因

無呼吸(閉塞型)は上気道(空気の通り道)が狭くなったり・閉塞してしまうことにより起こります。その原因としては、気道の周囲の脂肪沈着(肥満)、扁桃腺肥大、アデノイド(小児)、小下顎、下顎後退などがあります。アルコール、睡眠導入剤で舌の緊張が緩んだりしても無呼吸が生じやすくなります。

●症状