より安全なCT検査を目指して
1.診療方針
放射線科では、各科主治医から依頼されるCT検査の画像診断報告書を作成しております。学会出席や緊急血管造影・CT ガイド下組織生検のある時以外は、CT検査終了後、3〜4時間以内の報告書作成を目指しています。
現在、MRI検査の報告書作成には、数日間の猶予をいただいております。
2.診療・検査内容
当院でのCT・MRI検査をご希望の方は、各科外来の主治医にご相談ください。なお、腎機能の低下している人は、 造影CTでは腎障害が、または、造影MRIでは致死的な合併症(NSF)が危惧されますので、場合によっては検査前に採血結果を確認することもあります。
CT検査は放射線被爆のリスクがあり、さらに造影CT検査ではヨード造影剤による副作用発生のリスクがあります。 リスクよりも、検査を受けるメリットの方が大きいと主治医が判断されれば、CT検査を勧められると思います。
花粉症などのアレルギー体質の方は、そうでない人に比べてヨード造影剤による副作用発生のリスクが約3倍程度高く、 喘息は特別で副作用のリスクが約10倍高くなるといわれていますので、既往のある人は主治医にご相談ください。
過去の造影CT時に副作用のあった人は、次回からの造影CT時の副作用のリスクが約5倍高くなるといわれていますので、 主治医にご相談ください。
飲水制限・食事制限によりヨード造影剤による副作用のリスクが増加することも、最近わかってきました。主治医が 胆嚢や胃・腸などの消化管をCTで詳しく見たいとお考えの場合以外は、食事を摂取しても良い場合があります。ただし、
(胃カメラなどの)他の検査や、(血糖などの)採血との兼ね合いもありますので、主治医またはスタッフにお尋ねください。
3.主な実績(2010年度)
CT 9,238件(うちヨード造影剤4,439件)
MRI 1,582件
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