睡眠時無呼吸症候群〜肺癌まで呼吸器疾患全般の診断・加療
1.診療方針
肺癌、肺炎、COPD、気管支喘息、間質性肺炎、慢性呼吸不全、睡眠時無呼吸症候群などの呼吸器全般の診断と加療を行っています。
肺癌に関しては、手術適応がない患者さんでは化学療法・放射線療法が治療の中心となりますが、外来化学療法室も軌道にのり、入院にて1クール施行後、外来通院にて化学療法施行している患者さんが多い状態です。 肺癌に関して、肺癌学会のガイドラインでは、全身状態(PS)やがんの遺伝子変異、組織型などの検査結果にて分子標的薬やどのレジメンにて治療するか、定められており、ガイドラインに沿った治療を行うようになってきています。治療の進歩もありますが、肺癌は、他の部位の癌に比べると相変わらず予後不良な癌であり、禁煙により、まず肺癌に罹患する人を減らすことが、最優先されるべきと考えられます。COPD発病の防止も兼ね、呼吸器内科全体で、禁煙指導に力を入れていきたいと考えています。
2.診療・検査内容
呼吸器内科のメンバーは常勤医4名(長濱博行、副島賢忠、金澤裕信、中塩屋二郎)、非常勤医3名(吉元康二、佃屋剛、東陽一郎)の計7名です。 毎日外来診療を行っており、外来は予約制となっています。
2006年度に鹿児島県初の日本睡眠学会認定施設A型を取得しました。
睡眠時無呼吸症候群に加え、不眠症、ナルコレプシー、レム睡眠行動障害、むずむず脚症候群などの患者さんも増えており、 鹿児島大学精神科佐野教授に月2回月曜日の午前中に診察していただいてます。
当院での睡眠時無呼吸症候群患者さんの場合は、昼間の眠気などの自覚症状は重傷者でも意外と少ないようです。 今後は未だ検査・治療されていない睡眠時無呼吸症候群をスクリーニングにて拾い出し、検査、加療することに加え、
多くの症例の集まる施設の責任として各種治験や研究にも取り組んでいきたいと考えています。
3・主な実績(2010年度)
当科の入院患者は594名で、肺癌、肺炎、睡眠時無呼吸症候群などの患者さんが多く、PSG(終夜睡眠ポリグラフ)検査と CPAP外来 通院者は鹿児島県一となっています。
<内訳>
肺癌 154名
肺炎 79名
睡眠時無呼吸症候群 280名
間質性肺炎 24名
喘息 8名
COPD 14名
呼吸不全 18名
その他 17名
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