鹿児島県内の3工場を広域再編・統合したJA鹿児島きもつきの新西南でん粉工場で22日、今年産の甘しょ擦り込み作業の終了を受け、関係者約100人が参加し落成式が開かれた。
JA鹿児島きもつきが2008年度から取り組む「地域農業振興5ヵ年計画」の一環の畑作営農対策として設置。すでに10月1日から稼動している。
食品加工場として県内初となる擦り込みから製品の袋詰めまで外気に触れさせない同時乾燥方式などの製造技術を導入。ほかにもコンピュータ管理での製造も徹底され、安心・安全で高品質なでん粉生産が可能となった。また、同時乾燥を行うことで、貯蔵期間がなくなり、操業時間の短縮にも繋がった。総面積3204.14平方メートルで、大隅半島の、でん粉原料用カンショの安定生産と生産農家の経営安定に向けた拠点型施設となっている。
北郷栄同JA組合長は、「今回の新工場は、最新鋭の設備・技術を導入し「食品工場」として生まれ変わった。甘しょでん粉の新しい世界の開拓とでん粉の安定生産、農家の経営安定に努めたい」と話した。
今年産は、12月10日で操業が終了。約22,273トンが集荷された。
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