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日本農業新聞
平成15年8月19日 戻る
 台風に強いサトウキビ新品種 倒伏、折損少ない
  2001年に鹿児島県大島郡のサトウキビ新奨励品種に採用された「RK91ー1004」。同県農業試験場徳之島支場では台風などでの折損・倒伏抵抗性など検証していたが、従来の品種より優れていることを実証した。
 
 今回の台風10号でも徳之島など被害が大きかったが、「RK91ー1004は倒伏も軽く、折損も極めて少なかった」(竹牟禮穣同支場主任研究員)という。 

 同品種は、元々沖縄県農業試験場が育成したもの。従来から作付けしている株出し(切り株から芽を出させ、植え付けの手間がかからない)適正の低い「F177」の代替として同適正の高い「RK91ー1004」を奨励品種にしたが、それに加え、台風常習地帯の大島郡では相次ぐ台風での「RK91ー1004」の風折れ抵抗性や耐倒伏性の強さが各地で報告され、その普及は大々的に広がった。       
 
 そこで、同支場で折損・倒伏抵抗性などの検証を試みたところ、従来から栽培されている「NiF8(農林8号)」や「F177」に比べ、より大きく抵抗性があることが分かった。 
 
 また、「RK91ー1004」は@10月以降の台風襲来では生育の回復、糖度の上昇が早いA倒伏しにくいので、ハーベスター収穫に適するB株出しでは萌芽率が高くて多収C収穫後期の3月には糖度が高くなる晩期高糖型で、早期高糖の「NiF8」との栽培の組み合わせができ、労力分散ができるD出穂がほとんどなく、梢頭部量が多いので、畜産農家の自給飼料確保に利用できるー利点がある。 ただ、「最初の植え付け時に収量が落ちるのと、糖度が”NiF8”よりやや低い」(竹牟禮研究員)という。 

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