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日本農業新聞
平成15年8月13日 戻る
相談・患者が殺到 睡眠時無呼吸症候群
 今年三月の新幹線の居眠り事故で注目され、社会問題化した「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」。同疾患に鹿児島厚生連病院は対応しているが、同事故が発生してから様々な問い合わせや相談、患者が殺到し、今では月に40例ほどが訪れて検査が2ヵ月待ちという状況だ。
 
 SASは”いびき”が危険信号で、夜寝ている間に気道がふさがってしまい、睡眠中に繰り返し呼吸が止まって熟睡できない病気で、交通事故や労災事故にもつながるほか、高血圧や狭心症、心不全、心筋梗塞などの病気になる可能性も高くなるーと指摘されている。 
 
 同病院呼吸器内科の長濱博行医師によると「全国では約200万人、県内にも約3万人の患者がいると見られる」とし、特に患者の約七割が太った人という。
 
 同病院では、昨年6月から精密検査機器の「終夜睡眠ポリグラフ」を導入し、当時は月に2例ほど診断・治療に当たってきたが、新幹線事故の報道から急激に患者が増えて対応できなくなり、この4月に新たに1台導入したが、それでも即座に対応が難しい状況だ。

 検査は、寝た状態での@脳波測定A口鼻センサーB胸腹部センサーC体位センサーD眼電図ーなどによるPSG検査で、その治療としては「手術やマウスピースの使用、減量などあるが、最も有効なものは”鼻CPAP(シーパップ)療法(空気を送る装置)”」(長濱医師)という。 
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