鹿児島県が6月18日までにまとめた平成14年度の新規就農者が319人に上り、平成に入って最高の数となった。同県では、2年度に107人だった新規就農者が年々増加に転じ、9年度に200人台となり、13年度は303人と300人台に乗っていた。
昨年度の内訳は、後継者らで高校68人、研修施設21人、Uターン166人、大学(短大)卒業者および中途退学者らが12人の計267人。それに加え、新規参入者は52人に上った。
また、新規就農者の作目は、野菜67人、肉用牛41人、花き35人、茶33人、タバコ23人などだ。県では、本庁や県外事務所に新規就農相談所、農業改良普及センターに就農相談センターを設置しており、昨年度はこの関係から32人が参入したほか、県が毎年開いている”かごしま営農塾”からは7人が就農した。
県経営技術課では「自然を相手にしている農業が見直されていることや、経済情勢が厳しいことも背景にあると思う。また、近年は就農で県や市町村の支援体制が充実し、安心して農業に参入できる条件にあるからでは」と話している。 |
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