薬には、医師が患者の症状や体質に合わせて「処方箋」でだされる「処方薬」と、患者が自分自身の判断で薬を購入できる「市販の薬」があります。
市販の薬は、患者が正しい知識に基づいて、自分自身の判断で薬を選び、購入できる薬です。健康保険は使えません。一般的に市販の薬は、安全性を重視し、副作用の可能性が低くなるように作られています。その分、効き目が穏やかで、効果は処方薬と比べると強くないという特徴があります。
市販の薬は、重い病気や症状の強い場合には適しません。急性の軽い症状に対して、短時間使うのが原則になります。たとえば、かぜなどの病気の初期や、少し体調が悪いと思われるとき、あるいは医療機関の休診日で受診できず、とりあえず症状を抑えるといった場合等に適しています。
市販の薬を使って、2〜3日たっても症状が改善されない場合や、逆に症状が悪化した場合には、すぐに使用を中止し、医師や薬剤師に相談することが大切です。
購入時の注意点は、外包装の注意書きを確認し、効能・効果が自分の症状に合っているか、使用してはいけない人に該当しないかを確認しましょう。また、薬剤師に相談して購入するほうがよいでしょう。
上手な使い方として、添付文書をよく読むこと、決められた用量、回数、時間を守ること、適切に保管し、使用期限を守ることがあげられます。