虫歯や歯周病で歯を失わないために、特に注意してケアしなければならないのが、歯と歯の間の隙間と歯周ポケット(歯と歯肉の間の間にできた隙間)です。加齢とともに歯肉は後退してくるため、歯の隙間と歯周ポケットは徐々に大きくなっていきます。これは、歯の隙間や歯周ポケットにプラークがたまることでもっとひどくなります。そのため、虫歯が再発したり、歯周病になったりします。虫歯や歯周病を予防するためには、プラーク(歯垢)を口の中から減らす「プラークコントロール」が大切になります。
自分で行うプラークコントロールは、プラークを歯ブラシでとる歯磨きです。歯ブラシでていねいに磨き、歯ブラシの入らない歯の隙間は歯間ブラシなどを使います。歯磨きは毎食後に行うのが基本ですが、毎食後磨けないときには、寝る前だけでもていねいに磨くようにしましょう。歯を磨くときは、歯の隙間や歯と歯肉の境目に、毛先が十分あたっていることを意識しながら、歯ブラシを小刻みに横に動かしましょう。1か所を30回くらいずつ小刻みに動かして磨くことが必要です。歯を十分に磨くには6〜7分はかかります。歯磨きの習慣をつけるためには、テレビや新聞を見ながら、入浴しながらなど何かをしながら磨くとよいでしょう。
プラークは、歯磨きだけでは完全にはとれず少しずつ蓄積されます。そのような自分ではとれないプラークを除くためには、定期的に歯科を受診し、専門家に取り除いてもらうことが大事です。半年に一回くらいは歯科を受診するようにしましょう。