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歯の健康(1)

 大人の歯は、全部で28本あります。そのうちの20本以上が残っていれば、食べ物はよくかんで食べることができます。そのため、80歳になっても自分の歯を20本以上残そうという「8020運動」が行われています。しかし、実際には80歳で20本の歯を残すのは難しいのが現状です。調査によると20本以上の歯がある人の割合は、65歳以上では半分以下、80歳以上では1割程度になっています。

 歯を失う原因は、虫歯と歯周病がほとんどです。虫歯と歯周病は、口の中の細菌によって起こりますが、歯磨きが不十分であったり、不適切な食習慣を行っていたりなどの生活習慣から引き起こす生活習慣病のひとつでもあります。しかも、初期は症状が現れないことが多く、気づくのが遅れがちです。
 
 歯は3層構造になっており、外から見える部分はエナメル質で覆われており、その内側に象牙質、歯髄があります。口の中には、たくさんの種類の細菌がいますが、これらの細菌が集まって歯にくっついたものを、プラーク(歯垢)といいます。プラークに含まれる虫歯菌は、繁殖する時に酸を出し、エナメル質や象牙質を溶かし、これが虫歯になります。

 歯は歯肉や歯槽骨、歯根膜などの歯周組織に支えられています。歯周病は、歯の表面や歯と歯肉の間にプラーク(歯垢)が付着して起こります。プラークは、口の中のさまざまな細菌が集まったもので、細菌が出す毒素や有害物質によって歯周組織に炎症が生じたり、歯槽骨が溶けたりします。歯周病が進行すると歯を失うこともあります。高齢者では、歯を失う原因の多くはこの歯周病だと指摘されています。

 虫歯や歯周病の予防のためには、原因となるプラーク(歯垢)を除去することが重要になります。


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