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がん早期発見(6)〜肺がん〜


 がんのなかで、一番死亡率の高いのが肺がんです。がんの死亡のなかで、男性で第1位、女性では胃がんに続いて第2位で、現在、年間約56,000人の人が肺がんで亡くなっています。肺がんで亡くなる人が多い背景には、喫煙対策の遅れや、肺がん検診の受診率が低いことがあげられます。

 肺がん検診には、一般に胸部エックス線検査と喀痰細胞診の検査が行われます。胸部エックス線検査は胸にエックス線を照射して撮影しますが、心臓や背骨に隠れた部分もあり早期発見は困難です。喀痰細胞診は、痰を採取しその中にがん細胞が混ざってないかを調べます。だた、痰は肺の奥からはほとんどでないため、肺の奥のがんの発見はあまり期待できません。そのため、この両方の検査を組み合わせて受けて、肺がん検診としての効果を高めることが重要です。
 
 しかし、胸部エックス線検査や喀痰細胞診による検診の限界もわかってきました。たとえば、胸部エックス線検査では、直径2センチ未満のがんを見つけるのは困難です。また、喀痰細胞診では、痰のでにくい人もいるため、肺がんの発見に有効とはいえません。最近では、このような検診の限界を補うために、CT検査が行われるようになってきました。CT検査では、体にエックス線を当てて得られた結果をコンピューターで処理して画像を作成します。体を輪切りにした画像が得られるので、肺のどこにがんができていても写し出すことができます。また、5ミリ程度の小さながんを見つけることも可能です。特に最近では、らせんCTやマルチスライスCTでの検査で、検査時間も短縮され検査の精度もあがってきています。

 1日20本以上タバコを吸うなど、肺がんになる危険度が高いとされている人は、定期的に検査を受け、早期発見に努めましょう。

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