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がん早期発見(2)〜胃がん〜

 
 胃がんは日本人のがん罹患率のなかで、最も多いがんですが、発見される胃がんの半数以上が早期がんです。特に、検診で発見される早期がん比率は7割を超えています。
 
 最近では、発見される早期がんが多くなったことから、胃がんで亡くなる人は減少していますが、それでも年間約5万人が亡くなっています。

 胃がんの危険度を高めるものには、「塩分の過剰摂取」「野菜・果物の不足」「ピロリ菌の感染」などがあります。塩分の取りすぎは、胃がんの発症と密接な関係があります。
 
 野菜や果物に含まれるビタミンCやβ-カロチンには発がんを抑制する作用があるとされています。ピロリ菌に感染すると胃炎が起こる原因になり、それがさらに進んで胃がんを引き起こす場合もあります。

 胃がんの早期発見のためには、集団検診などで行われる「胃エックス線検査」が一般的です。バリウムと発泡剤を飲んで、バリウムを胃の壁全体にまんべんなく付着させます。これにより、胃壁の凹凸が写し出され、影の濃淡で小さな病変でも写し出すことができます。

 胃のエックス線検査は短時間で大勢の人の胃を検査できますが、平坦なタイプのがんは発見しにくく、また、特に早期がんの場合はエックス線検査だけでは、がんと確定できないことが多いという欠点があります。

 これらの欠点を補うためには、胃の内視鏡検査があります。内視鏡検査は胃の粘膜を直接観察でき、必要に応じて粘膜の一部を採取して病理学的検査を行う組織生検もできますが、胃の全体像は見えにくいことや、内視鏡を口から胃まで入れるために多少の苦痛を伴うというマイナス面もあります。
 胃エックス線検査と胃内視鏡検査は、長所と短所がそれぞれありますので、両方を組み合わせて自分に合った検査を受けていきましょう。

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