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骨粗しょう症の予防(1)


 「骨粗鬆(しょう)症」は,骨の成分であるカルシウムが少なくなり、骨の中の構造が粗くスカスカになる病気です。骨粗しょう症の「粗」は粗いこと、「鬆」は,大根などに「すがはいる」という場合の「す」です。「鬆」は重なった松葉の間から向こうが透けて見える様子を意味しています。

 骨粗しょう症の人は圧倒的に女性が多く、しかも年齢が上がるにつれて増えています。特に閉経後の40代以降に多く、男性でも高齢になるにつれて増えています。

 骨はカルシウムの貯蔵庫であり、人間の体の細胞に不可欠なのがカルシウムです。血液には常に一定の量のカルシウムが溶け込んでいて、全身の細胞にカルシウムを送り届けています。
 
 食物によって体内に入ったカルシウムは一度骨に蓄えられ、血液中のカルシウムの濃度が低くなると、骨が溶けて血液中にカルシウムが補給されます。骨が溶けると、その部分を補充するために、カルシウムが取り込まれ新しい骨ができます。この繰り返しを「骨代謝」といいます。

 骨代謝に関係している細胞は、カルシウムを取り込んで新しい骨をつくる「骨芽(こつが)細胞」と、酸を出して溶かす「砕骨(はこつ)細胞」です。この両者がバランスよく働くことで、骨の密度は保たれています。
 
 しかし、何らかの理由で両者のバランスが崩れ、溶け出すカルシウムのほうが多くなると,骨の密度が低下して、骨の強度が弱くなってしまいます。

 女性ホルモンのエストロゲンには、カルシウムを骨に沈着させる作用と、骨が溶けすぎないよう、破骨細胞の働きをコントロールする作用があります。そのため女性ホルモンの分泌が減少する閉経後は、骨の密度が低下してしまいます。女性の方がなりやすいのはこのことに関係があります。

 骨粗しょう症の予防に必要なことは「食事」と「運動」になります。

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