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目を大切に(2)〜白内障〜


 加齢による眼の病気のなかで、最も多くみられるのが白内障です。80歳代で約100%、40歳代で約30%の人が発症しています。高齢化社会を反映して、白内障は年々増加の傾向にあり、手術を受ける人も増えています。
 
 白内障は、カメラのレンズの役割をしている水晶体が白く濁り、ものが見えにくくなる病気です。水晶体は、たんぱく質と水分からできています。もともとは透明ですが、年齢を重ねると代謝機能が低下し易くなり、ある程度以上低下するとたんぱく質と水分のバランスが崩れて、たんぱく質が変化し白く濁ってきます。白く濁ってしまうと、もとに戻ることはありません。

 白内障の代表的な症状は、霧がかかったようにものがかすんで見える、淡い色が見分けにくくなる、物が二重に見えるなどですが、これらの自覚症状が現れるのは、ある程度進行してからです。白内障は、ゆっくり進行しますが年のせいだから仕方がないと思わずに、早めに眼科を受診しましょう。

 白内障の治療法には、薬物療法と手術療法があります。病状や日常生活の状況によってどちらかの方法を選択します。視力がある程度低下しても、日常生活にさほど不便を感じなければ、多くの場合、点眼薬などの薬を使って様子をみることが一般的です。生活に不自由を感じる、視力の低下で仕事に差支えがあるなどの場合には、手術が行なわれます。

 手術では、角膜の一部を切開して水晶体の中身を吸引し、眼内レンズを挿入する方法が広く行なわれています。手術は20〜30分程度で終了し、日帰りすることも可能ですが、2〜3日ほど入院して行なう場合もあります。治療法については、主治医とよく相談しながら選択していくことが大切になるでしょう。

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