以前は「紫外線を浴びることは健康に良い」、とか「日光は骨粗しょう症予防によい」と言われていましたが、必要以上に紫外線を浴びることは皮膚に負担をかけ、さまざまな害を引き起こすことがわかってきました。
紫外線の害で一番にあげられるのは「日焼け」ですが、日焼けした直後は皮膚が赤くなってヒリヒリ痛み、やけどをした状態になります。紫外線によるダメージを長期的に受けていると、皮膚が老化し「光老化」といわれる深いしわやしみ、たるみなどがでてきます。また、紫外線を浴びると、皮膚の細胞の核にある遺伝子(DNA)が傷つきます。普通は細胞の修復力によって再生が行われますが、何度も日焼けを繰り返してたくさん傷がつくと、細胞の再生が行なわれにくくなり、がんを起こしやすくなります。紫外線は皮膚にしわやしみを発生させるだけでなく、皮膚がんを誘発する因子になりますので、美容的な面だけでなく健康面においても紫外線予防は大切になります。
<対応と予防策>
1.日焼けはやけどと一緒ですから、まず冷やすことが大切です。タオルを軽くぬらして冷蔵庫で冷や し、日焼けした場所に貼ると広範囲に冷やすことができます。
2.強い痛みがあったり水ぶくれができるなど、ひどいときには医師に相談しましょう。
3.長そでの服や帽子・日傘などを使って、皮膚に直接当たる紫外線を減らしましょう。サングラスも紫 外線カットのものを選びましょう。
4.顔だけでなく、手の甲、肩など肌が露出している部分には、日焼け止めクリームを使いましょう。ふ だんは弱いものを、海水浴などのときには強いものをというように、状況に応じて適切な日焼け止め を使い分けましょう。