車の運転や、パソコンなどのOA機器の使用を続けると、目が疲れます。調査では、目の疲れを訴えている人の約60%に、涙の量や質に変化が生じて、目の健康な潤いを保てなくなる「ドライアイ」の症状が出ています。
目の表面は、常に薄い涙の膜で覆われていますが、涙には、保湿、雑菌を殺す、ほこりや異物を洗い流すなどの役割があります。涙が不足すると、目の表面に、「ドライスポット」という乾燥した部分ができ、目の疲れや不快感が生じます。そのまま放置すると、角膜にさまざまな障害をもたらし、視力が低下したり、傷から細菌が入り、目に感染症を引き起こすこともあります。
ドライアイの症状としては、「目が疲れる」「目が重たい」「目が乾く」「目が開けにくい」「不快感がある(しょぼしょぼするなど)」「目が痛い」などですが、2つ以上当てはまる人は、ドライアイの可能性があると考えられます。
ドライアイの原因としては、長時間、車の運転を行って目を酷使する、パソコンの使用時間が長い、まばたきが少ない、室内の乾燥やストレス、コンタクトレンズの装用などがあります。ほかにも、夜更かしや紫外線、大気汚染、アレルギー性結膜炎なども原因になることがあります。
ドライアイが疑われる場合は、次のような日常生活の改善を行ない、潤いのある目を保ちましょう。
@ 意識的にまばたきを増やし、涙の分泌を増やす。
A 涙が不足するので、目薬を上手に使い潤いを補う。
B 長時間の凝視を避け、定期的に目を休める。
C 運転は2時間に1回は休憩を入れる。
D パソコンの使用中は、1時間に1回を目安に目を休める。
E リラックスし、涙が分泌しやすくする。
F 蒸しタオルなどで目を暖める。
G 空気の乾燥を防ぎ、室内の湿度を保つ。