ライフスタイルが多様化したため、夜型の生活や不規則な生活をする人が多くなっています。統計によると、現代人の睡眠の傾向として、「睡眠時間は減少しつつある」といえます。また、睡眠について、問題を抱える人が増加していることも現代人の睡眠傾向の1つにあげられます
わたしたちの体にはさまざまなリズムがあります。その1つが「日中に活動して夜間は眠る」という1日周期のリズムです。このリズムをつかさどっているのが脳の視床下部にある「体内時計」です体内時計は、太陽の光などによって調整されており、就寝や起床の時刻にかかわらず、1日24時間強のリズムをつくりだしています。例えば、徹夜をしていても、夜になれば体温が下がり、朝になると体温が上がるのも、体内時計の働きによるものです。この、体内時計のリズムに合わせて、夜、睡眠をとる習慣をつければ、心地よい目覚めと快適な1日が獲得できます。健康的な1日の睡眠時間は、個人差が大きく、適切な睡眠時間は人それぞれで、一概に「何時間」とはいえません。しかし、規則的な睡眠時間をとることは、健康を考えるうえで大切なことです。なお、一般的に年をとると、睡眠時間が短くなったり、浅くなりがちですが、あまり心配することはありません。昼間、なるべく活動的に過ごすなど、1日のリズムを整えるようにしましょう。
上手な睡眠のとり方は、