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生活習慣を整える(2)〜喫煙〜

 現在、日本の喫煙率は男性約53%、女性約12%で、国民1人あたりのたばこの消費量が先進国のなかでは、もっとも多くなっています。ただし、喫煙者の6割以上は喫煙や節煙を望んでいるという統計結果もあることから、”喫煙が健康によくない”ということは多くの人が承知しているわけです。しかし、習慣になっている喫煙をやめるには、強い動機づけが必要です。

 たばこの煙には、数多くの有害物質が発見されています。中でも、毒性が強いのが「ニコチン」と「一酸化炭素」です。たばこの煙は、喫煙者だけでなく喫煙者の周囲の人にも害を与えます。喫煙により本人が吸い込む煙を「主流煙」、たばこの火のついた部分から立ち上る煙を「副流煙」と言いますが、主流煙よりも副流煙の方に有害物質が多く含まれています。つまり、喫煙者の周囲にいる人たちが最も悪い影響を被っているのです。また、喫煙は、肺気腫やがん、心筋梗塞、脳血栓、胃・十二指腸潰瘍のどの病気を引き起こしやすくなります。

 喫煙習慣を改めるためには、まず、自分の喫煙パターンを知る必要があります。パターンを知ることで、自分が喫煙に何を求めているか分かるからです。喫煙の主な原因は「リラックスするため」「イライラ予防」などですが、吸った時刻、場所、その時の気分などを記録すれば、自分がどのタイプか分かります。

 上手に禁煙するコツは、徐々に減らすのではなく、決意したらきっぱりやめる。「禁煙宣言」を禁煙の意思を明確にし、家族や職場の人たちにも協力を求める。たばこを吸いたくなったら、氷水や熱いお湯をのんだり、歯を磨いたり、上手に気分転換する。喫茶店や酒の席など、喫煙の誘惑が多い場所は避ける。―などが挙げられます。最近では、医療機関が、「禁煙外来」や「禁煙講座」などを設け、医師の指導によって、禁煙を積極的にサポートしようという動きも高まっています。こうした指導を受けることも1つの方法です。禁煙は、一人きりではなかなか達成しにくいものです。家族や周囲の人は温かくサポートしてあげましょう。

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