年をとると、熟睡できないと訴える人が多くなります。また、寝つきが悪くて困っている若い人も少なくありません。寝つきが悪いのはどの年代にもありますが、夜中によく目を覚ます、朝早く目が覚めてしまうというのは60歳以上に多いです。
寝つきが悪くなる原因としては、悩み事や心配事、さらに寝つけるだろうかという不安などで緊張している精神的なストレスがある場合や、寝る直前まで勉強や仕事をする、熱いお風呂に入る、明るい照明を浴びるなど就寝前の過ごし方に問題がある場合の2つがあります。
寝つきをよくするための工夫として次のことに注意しましょう。
- 照明の色をやわらかな色にする。
就寝前に過ごす部屋の照明は、だいだい色や黄色に近いやわらかな色の光にしましょう。
- 寝る直前に熱い湯に入らない。
夜、熱い風呂に入ると、体がシャキッとして、疲れがとれたように感じ、逆に目が覚めてしまいます。入浴は40度以下のぬるめのお湯にゆっくりつかって、心身の緊張を解きほぐすようにしましょう。
- 就寝前はリラックスして過ごす。
寝る直前まで仕事や勉強、おしゃべりなどに熱中し、精神的に興奮した状態でいると眠れなくなります。就寝前は気分がリラックスするように、ゆったりと過ごしましょう。
- 寝ることにこだわり過ぎない。
30分以上寝つけなかった場合は、いったん布団から起き上がって、明るすぎない部屋でリラックスし、気分転換を図るようにします。睡眠にこだわり過ぎると、かえって緊張します。「少しくらい寝つけなくても心配ない」とゆったりかまえるようにしましょう。
熟睡するためには、生活にメリハリをつけて、1日のリズムを整えましょう。