JA鹿児島県厚生連


『NST認定研修施設(JSPEN)研修講座』終了



  当院NSTチームによる平成21年度「NST専門療法士研修講座」は、10名の受講生を迎え、5月21日から7月23日の10回シリーズのすべてを、無事終了いたしました。
 毎週1回の講座とはいえ、午前中の業務を終えてからの参加は、大変なエネルギーを要しただろうと思います。この方式は、できるだけ勤務先に迷惑のかからないような参加方法はないかと考えて企画したスケジュールでしたが、皆さんの熱意で終了できたような気がします。
 講座は当院の専門スタッフが担当させていただきましたが、それぞれに個性あふれる内容で、企画した私たち自身がお互いの専門性を改めて正しく認識できたような気がします。
 今回はじめて調理師の立場での取り組みを1コマ設けました。栄養管理は調理師の対場でどのようなことができるか・どのようなことをしなければならないか・どのようなことをしているか・・・について、当院の現状を報告し、参加者の施設の現状も含め意見交換しました。NSTというと、どうしてもアカデミックな感覚で判断するべきものと考えてしまいますが、実際「食するもの」を作るのは調理現場であり、調理師の持つ技術と気づきで、工夫することもできます。化学療法中でも、患者の希望を取り入れただけで喫食率が上がり、 退院することができた事例もたくさんあります。お互いに良い情報交換の機会になったと考えています。
 レポート作成では繰り返し検討することで、今もっている知識を整理し、また新しい知識を得ることができました。一つ一つの症例を深く診ることがどんなに重要であるか再認識しました。
 7月23日、前之原院長より修了証書が授与されました。受講生の皆さんのホッとされた顔がとても印象的でした。これからは11月の認定試験に向けてしっかり実力を蓄えていただきたいと思います。
 来年も同期開催予定、たくさんの皆様のご参加をお待ちいたします。