天保山砲台跡(所在地:天保山町天保山公園内)


天保山は、甲突川の川底をさらった砂によってできました。薩摩藩では、第27代藩主島津斉興の頃から次の斉彬の時代にかけて、祇園の洲、弁天波止場、新波止、大門口、鳥島、袴腰、沖小島と次々に砲台を築き、外国から国を守る準備をしました。この天保山には、1850年(嘉永3年)に砲台が設けられ、11門の大砲が置かれました。1863年(文久3年)の薩英戦争では、7月2日正午、この砲台が火ぶたを切りました。今では、天保山公園内に砲台の台座の一部が残っており、史跡として昭和49年に鹿児島市の文化財に指定されました。