なつやすみのあさ、
「あれ、スイッチがはいらない。」
というおかあさんのこえが、だいどころからきこえてきました。わたしがいそいでいってみると、おかあさんは、すいはんきのスイッチをおしたり、ふたをあけたりして、こまっているようでした。
「どうしたの。」
ときくと、
「すいはんきがこわれているみたい。けさはごはんがたべられないね。」
と、おかあさんがこたえました。わたしはがっかりしてしまいました。ごはんのかわりにパンをたべました。いつもはパンもだいすきです。でも、、ごはんのことばかりかんがえていたのであまりおいしくありませんでした。ごはんをたべないとげんきがでないよ、とおもいました。
おみせがあくのをまって、すいはんきをかいにいくことになりました。おどりだき、、きわめだき、かまどだきなど、たくさんのしゅるいのすいはんきがならんでいました。わたしは、おいしそうとおもい、わくわくしてきました。おかあさんは、ふんわりたけるすいはんきをえらびました。
いえにかえってすぐにごはんをたいてみました。わたしは、すいはんきのそばで、ごはんができるのをまちました。ごはんはだいすきだけど、ずっとみているのは、はじめてです。しろいゆげがたくさんでてきて、ふんわりいいにおいがしてきました。
「ピピッ、ピピッ。」
すいはんきのおとがして、やっとたきあがりました。ごはんのつぶがなかよくならんで、ピカピカしています。くちにいれると、もちもちして、あまいあじがのこりました。
「やっぱり、ごはんよね。」
といっって、もういっぱいおかわりしました。げんきがもりもりでてきたようにおもいました。
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