ＪＡグループ鹿児島の代表団は２５日、東京・永田町で自民党の県選出国会議員にＴＰＰ交渉について要請した。ＪＡ鹿児島県中央会の松�ｱ俊明会長は、重要品目の関税撤廃の除外・再協議などを求めた自民党や衆参農林水産委員会の決議に触れ、「本当に守ってもらえるのか不安も多い。われわれが今まで取り組んできたものが実を結ぶようお願いしたい」と述べ、決議の順守や徹底した情報開示を訴えた。
　会合には県内ＪＡの組合長や県連の代表、青年部・女性部の代表らが出席し、衆参の自民党県選出国会議員と意見交換。松�ｱ会長が、同党鹿児島県連会長の森山裕衆院農林水産委員長に要請書を手渡した。
　要請書は、日本のＴＰＰ交渉正式参加を「われわれの思いを無視するものであり、まことに遺憾」と指摘。同党の決議と衆参農水委員会の決議を守ることや、交渉過程での情報開示をしっかり行うことなどを求めた。
　森山氏は「総裁（安倍晋三首相）直轄の組織である自民党ＴＰＰ対策委員会と立法府である衆参農林水産委員会による決議はいずれも非常に重い。こうした決議が踏みにじられることはない」と強調した。